匿名通貨Zcash!ゼロ知識証明とは何か?
「Zcashって何がすごいの?」
「Zcash投資やマイニングをしたい!」
と思いのあなた。仮想通貨の投資で稼ぎたい、あるいはマイニングをしたいけど、コインの種類が多すぎて何を選んだらいいかわからないですよね…。
そんなあなたに今回はZcash(ジーキャッシュ)というあなたにおすすめのコインをご紹介します!
当記事をご覧になれば、Zcashの特徴から将来性、購入方法まで詳しく知ることができます。また、おすすめの投資サービスも紹介しますので要チェックです!
では、さっそく見ていきましょう。
目次
そもそもZcash(ジーキャッシュ)とは
Zcashは匿名性に優れた仮想通貨であり、もともとビットコインの弱点を克服するという目的で開発されました。
ビットコインの弱点とは、送金者と受信者のアドレスや取引内容・履歴・全ての情報がオープンになっているため、誰でも閲覧できてしまうという点です。
そこで、Zcashは独自の技術を用いて、それらの情報をすべて隠すことを可能にしました!
ビットコインよりもセキュリティーを強化し、より多くのユーザーが安心して利用可能となったのが、Zcashというわけです。
では、Zcashの概要が分かったところで、次は特徴について見ていきましょう。
ジーキャッシュの特徴
ここでは、Zcashの特徴を詳しく解説していきます。
先程も述べたようにZcashの特徴として優れた匿名性があります!
この匿名性は「ゼロ知識証明」と「シールドトランザクション」という技術によって、守られています。
いったいこれらの技術は、どんな特性を持っているのでしょうか。
まずは、ゼロ知識証明について解説していきます。
ゼロ知識証明
「ゼロ知識証明」とは、ある秘密を持っている人が、その秘密を知らない相手に詳細な情報を与えることなく、秘密を持っていると伝えることができる技術です。
なんだかとても難しいですよね…。
では、そんなゼロ知識証明がどのように取引されているのか簡単に解説します!
まず取引を始める前に支払者と受取人で取引したい金額を決め、Zcashを支払います。
送金するZcashは、匿名性を持たせるため取引内容が暗号化されます。
しかし取引内容を暗号化すると第三者に知られない反面、第三者では取引を承認できないということになり、自分たちで取引が整合していることを証明しなくてはなりません。
そこで「ゼロ知識証明」の登場です!
先程、ゼロ知識証明は「正しい」という事実以外の情報を一切伝えることなく証明できると説明しました。
支払者と受取人が知っている唯一の正しい情報…。
つまり、正しい情報とは取引金額のことを言います!
受取人が「取引の金額は○○」と公開せず、支払者が「取引の金額は○○です!」と提示することで、事実以外の情報を一切伝えることなく証明できまず!
こうして取引が整合していることが証明できたので、第三者に取引の内容を知られず、受取人に送金されました。(実際は複雑な技術によって、取引が行われていますが)
このようにゼロ知識証明によって、支払者・受取者・金額といった取引内容の情報全てが自動的に暗号化され隠しています。
こうして、ゼロ知識証明によってZcashは高い匿名性を実現しているのです!
しかし、Zacshの特徴はまだまだあります…。
次はZcashのもう1つの特徴である「シールドトランザクション」について解説します。
シールドトランザクション
Zcashは「シールドトランザクション」を活用することで、「どのアドレスからどのアドレスにいくら送金した」という情報が、第三者に隠された状態で取引をすることが可能です。
シールドトランザクションとは、シールドアドレスという特殊なアドレス(シールドアドレス(z-adress))を使うことで、Zacshの取引は暗号化され、ブロックチェーンに公開されないようになります。
ちなみにトランザクションとは、取引データのことを言います。
シールドアドレスの他には、tから始まる「トランスペアレントアドレス」があります。
トランスペアレントアドレスだとビットコインと同様に、トランザクション情報がブロックチェーン上で公開される仕様です!
Zcashでは、ゼロ知識証明の技術によって、トランザクション情報が公開されていなくても、第三者がそのトランザクションの正当性を承認できているのです。
※シールドアドレスとトランスペアレントアドレス同士でも、取引は可能です。
このように、Zcashの取引を公開したくない場合は「シールドトランザクション」、公開してもいい場合は「トランスペアレントトランザクション」と使い分けることができます!
そんなシールドトランザクションもZcashの優れた匿名性を実現している技術なのです。
また、ビットコインとZcashの違いはマイニングにもあります。
次はZcashのマイニングについて解説します!
マイニングの報酬制度
まず最初にマイニングとは、仮想通貨の取引をブロックチェーンによって、承認と記録の作業をすることを言います。
マイニングについて、知りたい方はこちらこちらをご覧ください
このマイニングを行った参加者(マイナー)には、報酬として仮想通貨が支払われます。
もちろん、ZcashのマイニングをするとZcashが支払われますが、ビットコインと比べて報酬制度が変わってきます。
マイニングの投資方法を知りたい方はこちら
そこで、Zcashのマイニングには「ファウンダー報酬」という特別な報酬制度があります。
ビットコインのマイニング報酬はマイナーに100%の額が支払われますが、Zcashではマイニング報酬をマイナーが「90%」、残りの「10%」をファウンダー報酬という形で、Zcash Companyに貢献するステークホルダー(利害関係者)が受けとることになっています。
ファウンダー報酬の割合は以下のとおりです。
投資家 | 1.65% |
---|---|
創設者、従業員、アドバイザー | 5.72% |
戦略的予備金 | 1.19% |
Zcash財団 | 1.44% |
ファウンダーの中には創業者の他に投資家やZcashプロジェクトの従業員や顧問などが含まれ、それぞれに振り分けらえます。
そうすることで、健全な運営や新たなプロジェクトの開発資金などに回されるようです。
ちなみに、このファウンダー報酬は4年間で終了し、終了時期は2020年の予定。
それ以降の新規コインは全てマイナーへ与えられるようになります!
このようにファウンダー報酬制度を採用することによってZcashの開発が進み、さらに優れた仮想通貨になると思われます。
開発が進むとなるとZacshの今後が気なりますね!
ということで、次はZcashの提携先やチャート、将来性について解説していきます!
提携先がすごい!チャートと将来性を大解説
Zacshは仮想通貨のユーザーだけでなく、企業や銀行にも人気があります!
2017年には、ZacshとJPモルガンが提携することになり、時価総額が大幅に上昇しました。
今後、Zcashが企業や銀行との提携があれば、時価総額が上昇する可能性もあります。
その点も踏まえてチャートや将来性について解説していきます!
JPモルガンとの提携
ビットコインをはじめとする仮想通貨は匿名性の不完全さが懸念されていて、プライバシー保護に関して不安に感じている方も少なくありません。
安心して取引するために匿名性の高い仮想通貨を選びたいと思うのは当然といえます。
そうした状況の中、>Zcashをはじめ、Dash、Moneroといった匿名性の高い仮想通貨が注目を集めています…。Zcashが持つゼロ知識証明の技術がJPモルガンによって開発された「Quorum」というブロックチェーン技術に搭載されています。
このようなことから、JPモルガンとZcashとの技術提携により、相場が跳ね上がりました!
今後さらに企業や銀行との提携があれば、Zcashの時価総額が上昇する可能性があります。
そこで、編集部がZcashのチャートを分析して、解説していきたいと思います。
Zcashのチャートを大解説
ここでは、Zcashの直近のチャートについて解説します。
では、Zcashの2018年1月8日~5月11日までのチャートを見てみましょう!
先程も述べたように、2017年6月にJPモルガンとの提携を発表したことでZcashの相場は上昇しましたが、徐々に冷え込み12月中旬までは上下を繰り返してました。
しかし状況は一転。2017年12月の下旬から仮想通貨の全体の相場が上がり、仮想通貨バブルといわれるほど暴騰がありましたね!世間的にも大きく取り上げられました。
2018年1月8日は仮想通貨バブルの影響で1ZEC=800$(約89,600円)以上という高値を記録しましたが、その後にコインチェック社のNEM流失事件をきっかけに仮想通貨業界全体の暴落につながります。
暴落の反発により、2月はZEC=500$(約53,500円)まで回復しましたが、その後は各国の仮想通貨に対する規制を設けた影響もあって、仮想通貨市場の冷え込んだまま、現在に至ります。
今後の相場についてですが、上昇材料としてイーサリアムとの提携プロジェクトである「ZOE」の開発が順調に進んでいれば、上昇する可能性があります。
また2018年6月にZcashがアップデートする予定があり、アップデートの内容によっては、上昇材料になります。
下落の材料として匿名性に優れているため、闇サイトでの取引に利用される可能性が考えられます…。
闇サイトに流失されると規制の対象となるので、注意が必要です。
今後のZcashの相場は、いかに匿名性を保ちつつ悪用されない対策や開発を行うかによって、変動すると考えらえます。
今後のZcashの動きに注目ですね!
以上がZcashのチャートの解説でした!
つぎは、Zcashの将来性を見ていきましょう!
将来性
Zcashの将来が期待されるプロジェクトとして、「ZOE」があります
イーサリアムのZcash on Ethereum(通称ZoE)とはZcashのゼロ知識証明をイーサリアムへ実装し、ブロックチェーンにおけるトランザクションと資産などのプライバシー保護とコンピューター制御の連携に取り組むというプロジェクトです。
2016年7月28日にZcashチームにより発表、2017年1月19日にイーサリアムファンデーションによってZoEとして正式にイーサリアムから統合予定を発表。
イーサリアムは、ロシア中央銀行などによるイーサリアムベースの金融システムなどのエンタープライズ向けまで幅広く使用、更には国連や政府との実験開発が行われています。
ですが、イーサリアムはビットコインと同じようにブロックチェーンで取引が閲覧できる弱点があります。
そこで、Zcashのゼロ知識証明の技術を使って、弱点を改善したのがZOEなのです!
現在のZOEの開発状況ですが、Zcashチームは最初の発表の時点で、Zcashの実装を基にしたコインミキシングコントラクト(誰が送金し、誰が受け取ったかわからない技術)をイーサリアムに実装するため新たなゼロ知識証明使用し、検証しています!
これを「Baby ZoE」と命名しました。
今後ZOEの開発が進めば、万能な仮想通貨が生まれる可能性があります…。
ZOEの将来が楽しみですね!
次はZcashの購入方法を紹介します。
マイニングと取引所で入手しよう!
Zcashは国内で取り扱っている取引所がわずか一か所しかありませんが、海外の取引所やマイニングで入手する方法もあるのでご安心ください。
まずはZcashのマイニングについて、解説していきます。
マイニング
Zcashはマイニングにおすすめです。
おすすめの理由として、クラウドマイニング企業が充実していること。
クラウドマイニングとはマイニングをしている企業に投資をし、報酬を得る方法です。
Zcashのクラウドマイニングに対応している企業として、大手の「Genesisi Mining」と>「Hash Flare」半減期」があります。
半減期とは、4年ごとにZcashの新規発行量が半減することです。
現在の新規発行量は12.5ZECですが、半減期が来るたびに以下の報酬額に半減します。
回数 | 予定時期 | 報酬額 |
---|---|---|
1回目 | 2020年10月末頃 | 6.25ZEC |
2回目 | 2024年10月末頃 | 3.125ZEC |
3回目 | 2028年10月末頃 | 1.5625ZEC |
回数 予定時期 報酬額
1回目 2020年10月末頃 6.25ZEC
2回目 2024年10月末頃 3.125ZEC
3回目 2028年10月末頃 1.5625ZE
半減期により、供給量の調整が行われることで、「インフレの防止」や「価値の上昇」が期待されます。
また、2020年にファウンダー報酬が停止するので、マイナーの報酬は100%になりますね。
マイニングをするなら今がチャンスといえるかもしれません…。
次はおすすめのクラウドマイニング企業を紹介します!
・Genesisi Mining(ジェネシスマイニング)
Genesisi Miningは、2014年からクラウドマイニングのサービスを提供している老舗。
クラウドマイニングには、Dashの他ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、モネロ、Zcashの合計6コースを用意。
さらにそれぞれのコインにマイニング期間や料金設定がされています。
なので、それぞれの予算にあったマイニングができるので、Genesisi Miningはおすすめです。
・Hash Flare(ハッシュフレア)
エストニアに本社があるHashCoinsという企業によって提供されているクラウドマイニングサービス。
3年以上のマイニング運営実績があり、安定した運用を行っています。
提供されているコースはビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、Dash、Zcashの5種類。
HashFlareで用意されているコースは全て1年契約となっています。
長期間を要するクラウドマイニングだと大きな利益は得難いかもしれませんが、反対に1年間なので長期と比べてリスクは少ないといえます。
以上がおすすめのマイニング業者です。
この2つのマイニング業者は大手なので安心して投資ができます!国内でもこの2つのマイニング業者を利用している方も多いので参考になるサイトもたくさんあるのも利点になります。
つぎはZcashを取り扱っている取引所について紹介します。
取引所
Zcashのを取り扱っている国内取引所はコインチェックのみとなります…。
コインチェック社はNEM流失事件もありましたので、今回は海外取引所を紹介させていただきます。
・Binance(バイナンス)
Binanceは、上海を拠点にしている仮想通貨取引所です。
2017年7月に設立され、海外取引所(Poloniex,Bittrexなど)で扱ってるようなマイナーな通貨を取引できる中国で大手の取引所です。
Binanceでは月に1度Community_Coin of the Monthというプログラムがあり、人気通貨上位を投票により上場させ価値が上がる可能性があるプログラムがあります。
上場すれば通貨の流動性が上がり、他の取引所へ上場するステップになるでしょう。
・Bittrex(ビットトレックス)
bittrexは、アメリカにある仮想通貨取引所です。2014年に設立され、マイナーな仮想通貨を取引するのに最適な取引所です。
200種類程の仮想通貨を扱うbittrexはアメリカでも大手の取引所です。
時価総額10億円以下の低時価総額仮想通貨が多く、新規上場の仮想通貨やマイナーな仮想通貨に興味を持ったのであれば、間違いなく利用するべきサイトです。
bittrexではイーサリアム建てでも100種類近い仮想通貨の取引が可能です。
しかし基軸通貨(日本円やドル)での取引は出来ないので、基本的には最初にビットコインをbitFlyer等といった日本円を扱う販売所や取引所でBTCを入手し、そこからbittrexのウォレットに送金し、アルトコインを手に入れる、という手順が必要になります。
ビットトレックスは上級者向きですが、扱うことができればZcashの他に200種類の仮想通貨を取引することができます!
一方はバイナンスは利便性がよく、日本人で利用している方が多いので、初心者の方にも安心して利用できますよ!
以上がおすすめの海外取引所でした!
では最後にまとめに入りたいと思います。
まとめ
ここまでいかがだったでしょうか?
Zcashの優れた匿名性や技術について、詳しくなっていただけたら幸いです。
最後になりますので、ここで今回の内容を簡単にまとめます!
今回の内容をまとめると、次の6つのポイントが重要になります。
・匿名性の高さは、「ゼロ知識証明」や「シールドトランザクション」という暗号技術によって実現している。
・マイニングの報酬はファウンダー報酬によって、10%が開発費などに回される。
・大手銀行との提携もあり、実用性と信頼性がある。
・イーサリアムがZcashとの共同開発プロジェクトで「ZOE」が開発中
・Zcashを取り扱っている取引所は1か所だが、マイニングで入手可能。
以上の6つの点が重要なポイントを押さえれば、Zcashのことは深く知れたと思います!
Zcashは取り扱っている取引所はビットコインなどのメジャーなコインと比べて少ないですが、Zcashがさらに進化を遂げれば、今後取り扱う取引所が増えると思います!
また、そうなれば時価総額上昇する可能性があります…。
マイニングで大量にZcashを獲得するのも、有効な投資になりそうですね!
今後の開発が期待されるZcashをぜひ手に入れてみてはいかがですか?